ウェルシュコーギーペンブロークの歴史

ウェルシュコーギーの歴史

kogi2

コーギーは、ウェールズ地方に古くからいたとされている犬種です。ウェールズに由来するためウェルシュコーギーと呼ばれました。カーディガンとペンブロークの2種類があり、一番前か一番後ろにその名前をつけるのが正式名称です。

ルーツに関しては諸説がありますが、ウェルシュコーギーカーディガンは、ダックスフンドと同じ祖先を持ち、ウェルシュコーギーペンブロークよりもすっと古い歴史があります。実に3000年以上前から人々に認知されていたと言われています。

ここでは、ウェルシュコーギーペンブロークの歴史に着眼をおいて、書いていきます。

ウェルシュコーギーペンブロークはフラマン人の織物職人が犬を連れてウェールズのペンブロークシャー地方に移民した事が由来とされています。祖先犬もベルギーのスキッパーキ系統の犬であろうと考えられています。

12世紀のはじめ、イギリスのウェールズ地方にはすでに原種が存在し、牛追いの仕事をこなしていたようです。牛の蹴りをうまくかわしながら足に噛みついて牛を誘導してきたことから、牛の間をうまく、くぐることから現在の特徴である胴長短足に改良されっていったのがうかがえます。

しかし、土地が分割され、牧草地が柵で囲まれるようになると多くのコーギーは職を追われる事になった。原産地ウェールズでもカーディガンが絶滅寸前になった事があるそうです。

また同じ時期の12世紀初め頃、イギリス国王・ヘンリー2世がウェルシュコーギーペンブロークをペットとして飼い始めてからコーギーは“王室のイヌ”としての座を確立しました。ウェルシュコーギーといえば、やはりイギリス王室の存在は欠かせませんよね。

それから、時間が進み、近代になって、ドッグショーが盛んに開催されている時期にも、ウェルシュコーギーペンブロークはショーとは無縁の牧畜犬として働いていました。ウェルシュコーギーペンブロークが脚光を浴びたのは本当に最近なんですね。

ウェルシュコーギーペンブロークはペンブロークのクラブが作られ、ショーに出されるようになったのは1926年なってからのことです。 長い歴史があったにもかかわらず、地味な犬種ということでしょうか。当時、ショーに参加したウェルシュコーギーペンブロークのほとんどは農家から参加した犬たちで、人々の注目を集めるような華やかさはありませんでした。

ようやく、そのショーを見ていた繁殖家たちが、ウェルシュコーギーペンブロークの外貌のよさに注目して、より向上させるために交配を繰り返し、結果的に人気の上昇に結びついていきました。

それから。ウェルシュコーギーペンブロークの愛好家たちは、ウェルシュコーギーカーディガンと多くの類似点を持つため、同一犬種まとめようとしていました。しかし、祖先犬も歴史も異なるため、1934年に別犬種に分類され現在に至ります。

ウェルシュコーギーペンブロークはウェルシュコーギーカーディガンよりも小型で、キツネのような鋭い顔つきをしており、尾が短いことが特徴的ですが、当初同犬種とみなされていたウェルシュコーギーペンブロークとウェルシュコーギーカーディガンは、その違いがショーでの審査でトラブルの種となり、分類されたと言われています。

1933年、ジョージ6世がペットとして飼い始めたことから広く世間に知れ渡るようになります。そのジョージ6世は娘(現在のエリザベス女王2世)の遊び相手にペンブロークを与えたことから、現在でもエリザベス女王はペンブロークを愛犬として大切にしています。やはり、ここでも、コーギーの人気を支えたのもイギリス王室の存在が大きいですね。

日本では1982年にコーギーカーディガンが1頭登録されていたということなので、ウエルシュコーギーが日本に上陸したのも、おそらくこの頃だろうと思います。そして、2000年頃からで、紅茶飲料水のCM出演がきっかけとなり、人気がでて、年間登録数の上位となりました。


 

ウェルシュコーギーペンブローク関東子犬販売情報へ 

 ウェルシュコーギーペンブローク全国子犬販売情報へ